本人確認

今の世の中、あらゆるところで、本人確認の
書類提示を求められます。

わたしも、業務上、本人確認書類の提示を
お願いすることが多々あります。
振り返ってみると、わたしが、業務をはじめた、
25年前だと、不動産取引で、免許証を
お願いすると、気を悪くされる方も、いました。
随分と、気を使ったものです。

いまでは、そのような方は、いません。
いちばん、多いのが運転免許証です。
逆に、パスポートを出される方は、かなり少ない。

いま、再び、話題になっている、地面師事件。
スタート地点は、偽造パスポートから。

偽造パスポートをもって、区役所で実印を改印し、
印鑑証明書の発行を受ける。
ニュースで、偽造印鑑証明書といってますが、
これは、間違いで、ここでの印鑑証明書は本物です。
偽造されたのは、パスポートのみ。

権利証がないので、代替策として、公証役場で
書類を作成してもらう。
ここでも、公証人に提示されたのは、偽造パスポート。

そして、最終目的の売買取引へ。
ここでも、偽造パスポート登場。

これだけ、通用するところからすると、
限りなく本物に近い、偽造なんだと思います。
偽造された現物を見たことがないので、
たぶん、誰が見ても、偽造と気がつかないのでは?
ああ、怖いですよね。。。。

そういえば、過去の裁判例で、免許証の提示を
受けたときに、ケースに入ったままの状態で
確認し、実は、その免許証が偽造で、
後日、司法書士の過失が認められことがあります。
怖い、怖い

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